面貸しと呼ばれる美容室をご存知でしょうか?
面貸しの美容室はミラーレンタルとも呼ばれており、面貸しの意味としては美容師さんが個人で営業をすることが出来る様な設備や施設を提供することで、現在では全国各地に面貸し美容室が普及しています。
美容業界に飛び込んだからにはいつかは自分の店を持ちたいと考えている美容師さんが多く存在します。ですが美容師として十分な経験や技術があっても美容室を開業する為には多額の初期投資が必要です。
また開業出来たとしても店舗経営などの知識が乏しければたちまちに廃業へと追い込まれてしまいます。
現代ではコンビニよりも美容室の数の方が多いとも言われているので、そんな中で廃業せずに店舗経営をしていく上では美容師としての腕はもちろんのこと経営の腕も必要不可欠となっているのではないでしょうか。
一般的に美容室を開業する為に必要な資金としては1000万円以上は必要だと言われています。
これはあくまでも一般的な数字であり、サロンの規模や立地などによってはさらに必要になる場合もあるでしょう。
開業資金の内訳としては
などとなっています。
一般的な開業資金1000万円のうち自己資金としては500万円ほどあるのが理想となるでしょう。
ただし、自己資金を十分に準備することが出来なくてもしっかりとした事業計画などがあれば公的融資や銀行融資を利用して開業することも可能です。
とは言ってもやはり公的融資や銀行融資を利用することが出来る様な事業計画を立てられる方はほんのひとにぎりでもあり、経営のノウハウがないままに開業をしても不安ばかりとなるでしょう。
そこで店舗を構えることなく、経営ノウハウがなくても独立することが出来るのが面貸しサロンとなっているのです。
面貸しサロンではフリーランスの美容師さんに施術に必要な場所と設備を提供し、その対価を得るシステムになっており、個人事業主として独立して面貸し美容室で働くことが出来るのです。
面貸しの美容室でフリーランスの美容師として働くことが出来れば、シフトや拘束時間などにとらわれることなく働くことが出来ます。
個人事業主として自分のお客様だけを担当するので、自分のお客様が来店されなければ出勤する必要もないのです。
一般的な美容師さんの労働時間としては短くても10時間を超えることがほとんどであり、10時開店、19時閉店と言った一般的な美容室でもオープンの30分前までには出勤をして閉店後の片付け、ミーティングなどをして勉強会などがあるので帰宅するのは深夜になることも少なくないのです。
またお休みに関しても週休二日制の美容室はほとんどないと言っても過言ではなく、多くても月に6日程度、少ないところでは月に4日程度という美容室も多く存在します。
一般企業にある有給休暇などもないというところの方がほとんどで、年間休日日数は平均80日前後となっているので拘束時間が長い上に休みが少ないというのは働くことの意味をなくしてしまう美容師さんも出てきてしまいます。
美容師さんの労働時間や休みの現状は働きながら経験や技術を積むという考え方から、決して楽なものではないのが実情です。ですがある程度の経験や技術を積んでもこういった労働時間や休みなどが美容師さんになったばかりのころを変わらないままでは、これもやはり美容師を続けていく中で働くことの意味を失うことにもつながってしまいます。
そこで面貸し美容室でフリーランスとして働くことで自分だけのお客様に合わせてスケジュールを調整することが出来るのでお店のシフトや営業時間などに関係なく自由に仕事をすることが出来るのです。
例えば女性の美容師さんが結婚をして子供を生んだ場合、なかなかもう一度美容師さんとしてお店で働きたいと思っても労働時間や休みの問題から復職することが難しいと言われています。ですが面貸し美容室であれば家事や育児と両立して美容師さんの仕事をすることが出来るのです。
面貸し美容室ではフリーランスの美容師として自由な働き方を選ぶことが出来るので独立したいと考えてる美容師さんや時間や休みの問題から復職することが出来ない元美容師さんなどにはとても適した働き方であり、こういった面貸し美容室は全国に存在しています。