独立を考える美容師さんにとって面貸し美容室は独立の一歩手前で経営や自分の将来を考える上で重要な役割を持つものとなっています。全国には多くの面貸し美容室が求人を出しており、美容師さんの聖地であり表参道やおしゃれの街渋谷、大人の街銀座など憧れの場所で働くことも可能となっているのですが、やはり気になるのは面貸し美容室の相場ではないでしょうか。
まずは相場を見る前に面貸し美容室の料金システムについて知っておきましょう。
面貸し美容室には2種類の料金システムがある
還元歩合制
面貸し美容室の料金システムのうち一般的になっているのが還元歩合制、完全歩合制、出来高制と呼ばれるものです。売上の40%から60%をマージンとしてサロンに支払うものでこの中に利用料や材料代、光熱費などが含まれていることがほとんどです。
月額固定制
施術を行うブースの利用料のみを月額固定でサロン支払う料金システムです。材料代や光熱費はその月に応じて支払う形になっていることがほとんどです。
面貸し美容室の相場
還元歩合制の場合
還元歩合制の場合の還元率の相場は売上の40%から60%というところがほとんどとなっています。例えば月に100万円売り上げたとすると報酬は40万円から60万円となります。報酬外の売上はサロンにマージンとして支払う分であり、サロン側は店舗の家賃や修繕費、設備投資などの経費にこれを充てているのです。経営において諸経費などは必ず発生するので、例えば美容師さんの立場になったとして40%から60%のマージンに関してサロン側は取りすぎでは?と思う人もいるでしょう。ですがサロンを経営する以上はこのぐらいの還元率でなければ経営することが出来ないのです。
還元歩合制でサロン側が取りすぎでは?と考える場合には月額固定制を利用するのも方法の一つとなります。
月額固定制の場合
月額固定制の場合の相場としては立地などにもよるのですが平均的に見ると5万円程度が多いようです。また1時間1500円、一日5000円など時間制や日額制などで料金設定をしている面貸し美容室も多く存在します。
月額固定の場合は美容室の施術には欠かせない光熱費などに関しては各美容師で折半という形をとっているところが多く、還元歩合制はマージンの中に含まれていることがほとんどなので、レンタル料とは別に光熱費などの諸経費がかかると考えておきましょう。
まとめ
還元歩合制と月額固定制のどちらを選ぶかによって面貸し美容室の相場は大きく変わってきます。ひと月に自分がどのくらいのお客様を集客することができるのかなどを考えて費用対効果が高い料金システムと相場を選ぶ必要があるでしょう。