美容師の離職率は80%??転職する人が多いその理由とは

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様々な夢を持って美容専門学校に入学し、美容師の免許を取得し、いざ美容師として美容室に就職をしたら、思っていた仕事ではなかった、自分にはあっていなかったと感じる美容師も多いようです。美容師の離職率は今や80%にもなっており、美容師は他の業種や職種に転職する人がとても多いのです。

美容師を辞める一番の原因

美容師を続けて行くことが困難になってしまう最大の理由として挙げられるのが賃金の安さです。一般的にも美容師の収入は低いというのはよく知られていることですが、やはり生活していく上で収入が低いというのは問題ですね。

賃金を年収に換算すると、一般では471万円なのに対して理美容では282万円となっており、数字を見ても厳しさがわかります。

年齢が上がっても給料が大幅に増えることも少ないことも理由になっている

年齢を重ねることで結婚や出産など人生設計を考える様になります。こういった場面では何かしらお金が必要になり、男性美容師の場合は自分の収入で家族を養って行かなければなりません。ですが一般的な企業の様に年齢が上がることで収入も上がって行くということが美容師では少ないので結婚や子供を持つことを考えて早いうちに、十分な収入を見込むことができる他の職業に転職せざるを得ないのです。

厳しい労働条件も離職の理由になっている

美容師は収入が低いのに対して拘束時間がとても長いことで知られています。アシスタントの時代であれば誰よりも早くお店に来て、誰よりも遅くお店に残っているというのも珍しくなく、自宅には寝るためだけに帰っているという美容師も少なくないでしょう。

スタイリストになっても拘束時間は長く、ほとんどの場合はオープンからクローズまでお店にいることになるのでオープンが10時、クローズが19時だとすると準備や後片付けなどの時間も含めて最低でも10時間は拘束されていることになり、休日も月に4回から5回程度と少ないのです。

女性の場合は結婚をして子供を持つとフルタイムで美容師として働くのは難しいでしょう。こういった労働条件も美容師が離職する理由の一つとなっています。

3年以内の離職率が一番高い

美容師が一つの店にとどまって勤務をする期間は平均すると2年程度と言われています。もともと美容師はアシスタントからずっと一つの店で働いているという人はほんのひと握りであり、一つの店で長く働くという概念があまり存在しません。

美容師の離職率は1年目で50%となっており、すでに半分の人が転職をしています。そして3年目になるとなんと離職率は80%になるのです。10年目になると92%となり、もうこの時点でほとんどの美容師が離職していることになります。他の業種でもここまで離職率が高い職種はありません。

美容師としての人生設計をしっかりと練ることが大切です

美容師になりたい、自分の店を持ちたいと思っていても現実には収入の面や労働条件の面などで美容師を辞めざるを得ない状況になってしまうことも考えられます。離職率が高い理由をしっかりと受け止めて、美容師としての人生設計を練りましょう。

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